「生活防衛費はどこに預ければ良い?」
「生活防衛費はどのくらい必要?」
家計を管理したり資産運用について考えたりする際に、生活防衛費について考えることもあるのではないでしょうか。生活防衛費は、不足の事態に備えるために必要なものでもあります。しかし、生活防衛費をどこに預けるのか、必要額はどのくらいなのか悩んでしまうこともあるでしょう。
ここでは、そんな悩みを解決するために、生活防衛費の預け先や必要金額について詳しく解説していきます。生活防衛費について悩んでいる方は、ぜひ参考にしてみてください。
目次
生活防衛費とは?
生活防衛費とは、どのような意味を指すのでしょうか。ここでは、生活防衛費について改めて詳しく解説していきます。
生活防衛費とは、病気や失業といった万が一の際に備えておく費用のことです。そのような万が一の備えに、生命保険や損害保険なのがあります。しかし、そのような保険金は支給されるまでに時間を要することが多いです。
そのため、一時の生活費に困ってしまうことがないよう、生活費を確保しておくのが生活防衛費の考え方になります。
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生活防衛費の預け先はどこが最適?
生活防衛費の預け先はどこが最適なのでしょうか。生活防衛費の預け先に悩んでいる方も多いでしょう。ここでは、生活防衛費の預け先について詳しく解説していきます。
生活防衛費は、通常の貯蓄とは別にしておくのがおすすめです。通常の貯蓄の目的は、旅行や結婚、マイホーム購入などでしょう。生活防衛費は、万が一の備えとして貯蓄しておくものなので、貯蓄の目的が違ってきます。したがって、生活防衛費と通常の貯蓄は分けて貯金するのがおすすめです。
また生活防衛費の預け先として適しているのは、銀行の普通預金でしょう。生活防衛費として大切なのは、流動性と安全性です。流動性とは、すくに換金ができるかどうかを意味し、安全性は元本を損失しないのかを意味します。銀行の普通預金は、流動性と安全性のどちらも条件を満たしているため、生活防衛費を預けるのに最適だと考えられるでしょう。
生活防衛費の必要金額は?
「生活防衛費を用意したいけれど、必要金額がわからない」と悩んでいる方も多いででしょう。生活防衛費の必要金額は、独身や夫婦、夫婦で子供がいるなどケースごとに異なってくるでしょう。ここでは、生活防衛費の必要金額についてケースごとに詳しく解説していきます。では早速みていきましょう。
ケース①独身(一人暮らし)
独身の場合、生活防衛費の目安は生活費の3ヶ月分以上必要でしょう。2021年の政府による家計調査の結果では、独身で一人暮らしの支出額は、平均で1ヶ月約16万円程度でした。
そのため、生活防衛費に必要な金額は、約48万円以上となります。会社員である場合や自営業である場合など、収入源が異なるので貯め方には注意しておきましょう。
ケース②夫婦
夫婦の場合、生活防衛費の目安は共働きか一人だけが働いているかで異なってきます。共働きの場合は生活費の3ヶ月分以上で、一人だけが働いている場合は生活費の6ヶ月分以上必要でしょう。
2021年の政府による家計調査では、夫婦の支出額は、平均で1ヶ月約25万円程度でした。そのため、生活費に必要な金額は、共働きの場合約75万円程度、一人だけが働いている場合約150万円程度となるでしょう。
ケース③夫婦で子供がいる
夫婦で子供がいる場合の生活防衛費は、上記の夫婦だけの場合より多くなると考えられるでしょう。したがって、夫婦で子供がいる際の生活防衛費は、生活費の6ヶ月分〜1年分以上だと考えられます。
2021年の政府による家計調査では、4人世帯の支出額は、平均で1ヶ月約32万円程度でした。そのため、夫婦で子供がいる場合に必要な生活防衛費は、約192万円〜約384万円程度だと考えられるでしょう。
生活防衛費を貯める理由とは?
貯蓄をしているから、生活防衛費を貯めなくても大丈夫だろうと考えている方もいるかもしれません。生活防衛費はどうして貯める必要があるのでしょうか。ここでは、生活防衛費を貯める理由を3つに分けて解説していきます。では早速みていきましょう。
理由①お金が貯まりやすくなる
生活防衛費を貯める理由として「お金が貯まりやすくなる」ことが挙げられます。生活防衛費を貯めることで、お金が貯まりやすい体質になることが考えられるでしょう。
生活防衛費を貯めておけば、保険といった固定費などの見直しができ、支出のコントロールが可能になります。生活防衛費があることで、無駄な保険に加入する必要もなくなるでしょう。
理由②精神安定剤につながる
「精神安定剤につながる」ことも生活防衛費を貯める理由のひとつです。生活防衛費が貯まっていれば、仕事を辞めてもゆとりを持って仕事を探すことができ、病気になっても治療費に困ることはないでしょう。
しかし生活防衛費が貯まっていなければ、仕事を辞めたくても生活費を気にして辞められなかったり、焦って仕事を探してうまくいかなかったりすることが考えられます。
理由③投資で成功しやすい
生活防衛費を貯める理由として「投資で成功しやすい」ことが考えられるでしょう。生活防衛費が貯まっていれば、暴落時に焦ることも少なくなります。
投資をしていれば、暴落に巻き込まれることもあるでしょう。その際に、一時的に家計が赤字になることもありますが、生活防衛費貯めていれば冷静に対処が可能です。
生活防衛費を貯めるコツ
生活防衛費をうまく貯めていきたいと考えている方も多いでしょう。生活防衛費を貯めるコツを知れば、楽に貯めれるかもしれません。ここでは、生活防衛費を貯めるコツについて詳しく解説していきます。では早速みていきましょう。
コツ①ボーナスを生活防衛費として貯蓄する
生活防衛費を貯めるコツとして「ボーナスを生活防衛費として貯蓄する」ことが挙げられます。生活防衛費は、基本的に生活費の3ヶ月以上必要になるため、決して少ない金額ではありません。
しかし、いつ何が起こるかわからないため、生活防衛費はなるべく早く貯めておきたいと考える方は多いでしょう。そのため、貯める期間を少しでも短くするために、ボーナスのある方はボーナスを生活防衛費に回すことをおすすめします。
ボーナスを生活防衛費に回せれば、より早い期間で生活防衛費を貯蓄できるでしょう。
コツ②専用の口座を作る
「専用の口座を作る」ことも生活防衛費を貯めるコツのひとつです。給料が振り込まれる口座や、貯蓄のための口座などとはっきり区別することで、無駄使いしてしまうリスクを減らしてくれるでしょう。
ほとんどの銀行では、指定された期日に指定した金額を自動的に口座へと振り込んでくれるサービスが存在します。そのようなサービスを活用すれば、手間なく生活防衛費を貯めることができるでしょう。
コツ③毎月少しずつ積み立てる
最後に、生活防衛費を貯めるコツとして「毎月少しずつ積み立てる」ことが挙げられるでしょう。生活防衛費には、まとまった金額が必要になるため、少しずつ積み立てていくのもおすすめです。
また生活防衛費を効率良く貯めるために、毎月貯める金額を決めておき、収入が入れば金額を別に貯めていく先取り貯金の方法がおすすめでしょう。最初から、生活防衛費に回すお金はなかったものとして生活すれば、確実に生活防衛費を貯めることができます。
まとめ
ここまで、生活防衛費をどこに預けるべきなのかや生活防衛費に必要な金額などについて詳しく解説していきました。生活防衛費は、万が一のための備えのものなので、早い段階で貯めておく決断をするのがおすすめです。
また、生活防衛費は、銀行の普通預金に預けるのがおすすめでしょう。生活防衛費は、コツコツと貯めたりボーナスを活用したりと、様々な貯める方法があります。自分に合った貯め方で、万が一のために備えておくのが肝心です。