日々新しいサービスが開発され、次世代を担う技術として注目のブロックチェーン。本記事ではそんなブロックチェーンを利用して開発された医療情報提供サービス「Humanscape(ヒューマンスケープ)」について詳しく解説します。
「Humanscapeってどんな仮想通貨なの?」
「将来性はあるの?」
ゲームやメタバース、金融が注目されがちなブロックチェーンですがHumanscapeは医療とブロックチェーンを結びつけるサービスのためこのような疑問を持っている方も少なくないかもしれません。
将来性のある仮想通貨に投資をしてみたい、ブロックチェーンが私たちの生活に与える影響を知りたいという方は是非最後まで読んでいってください。
目次
Humanscape(HUM)とは
名称 | Humanscape |
トークンシンボル | HUM |
過去最高値 | \135(2021/11/18) |
過去最安値 | \0.01(2019/1/27) |
公式ページ | https://humanscape.hk/token.html |
公式Twitter | https://twitter.com/humanscape_io |
Humanscapeはブロックチェーンを通じてPGHD(患者の健康データ)を管理するシステムです。集めた情報は患者や製薬会社と共有し新薬の開発に使用したり、自身の健康データを蓄積し治療や健康管理に役立てることができます。
運営元である株式会社ヒューマンスケープはスタートアップ時にはカカオトークで有名な大手企業「カカオ」から15億円もの融資を受けるなど大変注目されている企業で、現在はブロックチェーンを利用したデータプラットフォーム「レアノート」を運営しています。
今回ご紹介するHumanscapeはレアノートの根幹を担う仮想通貨で、内部構造やトークンの役割について解説していきます。
PGHDについて
Humanscapeが管理するPGHDとは「モバイルヘルス」を通して得られる健康データのことを言います。
このモバイルヘルスとは体重や血圧といった健康指標の確認、ヘルスケアサービスの向上、医療技術発展のために持ち運び可能な機器を使用して記録することであり、スマートフォンのアプリケーションや専用のデバイスが利用できます。
主な利用方法の例としては糖尿病やガンなど日々の健康観察が必要な患者に利用します。
これらの病気の通院頻度はそれほど多くはなく、数週間、もしくは一か月に一度の検査という経過観察を行いますがPGHDを利用するとリアルタイムで健康状態の観察が可能になります。
現在はがん治療の領域での利用が期待され、自宅に居ながら治療の進み具合や体調の変化を医師が確認できるシステムの構築ができるようになるかもしれません。
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Humanscape(HUM)の特徴
Humanscapeは医療技術を発展させるブロックチェーンですが仮想通貨を利用し、利害関係を生み出すことでより多くの人が参加するコミュニティを作成すること目標としています。
またサービス構成も独特なものであり、この項目ではHumanscapeならではの特徴をいくつかご紹介します。
特徴①トークンの利用方法
Humanscapeのネイティブトークンである「HUM」は病気を助ける人と病気を治す人の利害関係を生み出すトークンとして使用されます。
HPについて
上記はHUMの利用の流れです。
HUMは法定通貨で購入しHumanscapeのエコシステム内のHP(HUMポイント)と交換します。このHPはHumanscape利用の報酬か自らの健康データの提供によって獲得でき、外部からの直接購入はできません。
基本的にHUMからHPへの変換はHUMを基準に1:1で即時に行えますが、HPの価値を守るためにHPからHUMへの交換には一定の期間を設ける予定となっています。
現時点ではHP獲得後12週間経過でHUMへの交換が可能となりますが、この期間は今後の開発や一定要件を設けるなどして短縮される可能性もあります。
DPについて
次はDP(寄付ポイント)の解説です。DPはHumanscapeの利用者がエコシステムへの貢献によって獲得できるポイントです。
DPは寄付以外には利用できず寄付されたDPは患者や寄付を受け取った団体のみがHUMへ変換することができます。
HUMへの変換は通常2~4週間程度で完了しHPよりも早く交換できることが特徴です。ブロックチェーンサービスはその大半が収益の獲得を目的として利用しますが、寄付のためのトークンの設定はHumanscapeならではの特徴と言えるでしょう。
リワードプール
リワードプールはHumanscapeのエコシステム利用に応じた報酬を支払う為の資金プールです。報酬の支払いシステムは自動で行われていて、報酬スコアに応じてHPとDPがユーザーに支払われます。
また報酬スコアの発生は参加者全体のエコシステムの利用度合い(偏差値)に応じて決定する仕組みとなっていて、一部のユーザーが大量にエコシステムを利用し不正に報酬スコアを獲得することを防いでいます。
特徴②サービスの構成
Humanscapeは自分の健康データを記録することでHPを獲得することができるサービスです。そしてこのサービスを利用するメリットが最も高いユーザーは慢性的な疾患に悩まされている患者でしょう。
慢性疾患患者が利用するケース
例えば肥満や糖尿病などの生活習慣病患者の場合、毎日の健康記録をHumanscapeを利用して保存することでHPが獲得できます。
この健康記録には体重、血圧、食事や睡眠時間といった生活習慣をプロファイルとして保存でき、このデータは治療に携わっている医療チームと共有することで医師はより良い治療法を患者に提案できるようになります。
この様な利用方法の場合患者はデータを記録してHPを受け取るだけではなく毎日の健康状態を医師に確認してもらえるという2つのメリットがあります。
慢性疾患では数週間、もしくは数か月に1度の診察の後、自宅で経過観察となる場合が多く、経過観察中の体調の急変に気が付きにくい場合があります。
Humanscapeの導入は毎日の経過を医師と共有することで早期治療や急激な体調悪化に対する患者の不安を解消できる素晴らしいツールとなります。
臨床試験に利用するケース
患者の健康データの共有は薬の臨床試験の現場でも活躍することが期待されています。
治験などの臨床試験の現場では参加者は行動を制限される場合も多く、設備も限られていることから大規模な実施は被験者、実施者ともに非常に大きな労力を伴いました。
そこでHumanscapeを利用すると治験の参加者の健康データをどこからでも収集できるようになるため治験を実施する側とされる側の双方の負担を大幅に解消することが可能になります。
また市販後の医薬品の調査に対しても有効で、調査協力の報酬に加えてHPも支払うことで高額な報酬を支払うよりも安価に大量のデータを獲得できるようになります。
特徴③独自のコミュニティ
Humanscapeでは同じ疾患に苦しむユーザーへの情報提供としてトピック別のコミュニティが立ち上げられています。
このコミュニティでは自らの治療記録、薬の効果、病気に対する最新の情報などが共有され、情報を提供するとHPが獲得でき、さらにその一部がDPとして患者同士が運営する団体などに寄付されます。
病気の情報は難病であるほど出てくる情報も少なく、患者は孤独な戦いを強いられていました。
Humanscapeコミュニティの登場は世界中の同じ病気に苦しむユーザーたちが情報を共有し交流の場として機能することで新しい治療法の確立につながる可能性のあるサービスになると期待されています。
HUMの現在の推移価格
2021年11月に大幅な上昇がみられたもののその後は長いひげを付けて下落。現在は出来高も少なく非常に安い価格で推移しています。
今後のHUMの動向として考えられるシナリオは長期的な上昇は期待できますが、急騰はしないながれと見ています。
というのもHUMのサービスは医療に密接したサービスであり、画期的なシステムではあるものの絶対的なユーザーはそれほど多くはないという点が考えられます。
今後Humanscapeが大きな成長を遂げたとしても健康なユーザーにはあまり気には止められないかもしれませんし、取り扱うデータが患者の個人情報にかかわる分野である以上医療機関は導入を慎重にせざるを得ません。
このような観点からHumanscapeの爆発的な利用増は見込めないとして短期よりも長期目線での投資をお勧めします。
参考記事はこちら
Humanscape(HUM)の今後と動向
現在Humanscapeはブロックチェ―ン技術を利用したプラットフォーム「レアノート」のベータ版を公開と妊婦や母親向けのコミュニティ「Mommy talk」がリリースされています。
現在公開されているロードマップは2020年代用四半期までのものとなっていて、既にメインサービスはリリースされていることから今後の動向はユーザーの増加傾向に注目してみていきたいと思います。
レアノートはモバイル版のアプリケーションがGoogleプレイに公開されていて、既に1万件以上のダウンロード数を記録しています。またもう一つのサービスであるMommy talkに関してもダウンロード数1万件以上と好調な数を記録し、ユーザーの関心の高さが伺えます。
ブロックチェーンや仮想通貨をベースにしたサービスの世間の認知度はいまだ低いままですが、このアプリケーションは既にある程度のユーザー数を確保してるところを見ると今後の成長性は非常に期待できるかもしれません。
今後のサービス開発や最新情報についてはホームページには記載がなかったので、気になる方は公式Twitterより確認してみてください。
Humanscape(HUM)の購入方法
HUMは韓国の仮想通貨取引所に上場しており直接購可能ですが対応通貨がウォンのみとなっています。
もし日本円で購入される場合は日本円でETHを購入、ユニスワップで交換といった流れが最も簡単ですので、以下では日本円でHUMを入手するまでの手順をフロー形式で紹介しているので購入を検討されている方は参考になさってください。
- STEP.01購入
- まずはETHを購入します。購入には日本の仮想通貨取引所であるCoincheckがおすすめ
- STEP.02転送
- ETHが購入できたらMetamaskという仮想通貨専用のウォレットにETHを転送
- STEP.03接続
- 転送が確認できたらユニスワップにアクセスし、ウォレットを接続
- STEP.04交換
- 以上の手順が完了したらあとはETHをHUMに交換し、ウォレットに通貨が転送できたことを確認したら入手完了
参考記事はこちら
ETHの購入にCoincheckがおすすめな理由
ETHはどの仮想通貨取引所でも購入可能ですが、運営企業のほとんどは海外に拠点を持っていて、万が一の際のサポートにやや不安が残ります。
しかしCoincheckは日本国内の企業が運営する仮想通貨取引所なので安全に、安心して取引することが可能です。
口座開設は無料で行えますし、スマートフォンからなら最短1日で取引可能になります。まだ仮想通貨の口座をお持ちではない、ETHをどこから購入しようか悩んでいる方は是非Coincheckからの購入をご検討ください。
【まとめ】Humanscapeは病気で苦しむ人の助けになるサービス
Humanscapeの紹介は以上です。
病気で悩んでいる人や医療の発展のためのサービスを提供するブロックチェーンであるHumanscapeは仮想通貨をより身近なものにする可能性のある銘柄です。
ブロックチェーンや仮想通貨というとお金を儲けるための投資というイメージが先行しがちですがサービスの提供を重視する仮想通貨も中には存在し、この銘柄はその先駆けと言えます。
将来性に対する投資としても魅力ですし、あまり良い話ではないですが万が一自分が何かの病気になった際には「こんなサービスもあったんだ」と思い出していただければ幸いです。