「Alchemix(ALCX)って仮想通貨なの?」
「Alchemix(ALCX)はDeFi分野での将来性はありそう?」
Alchemix(ALCX)<アルケミックス>といえば、自動的にローンを返済するレンディングプラットフォーム「Alchemix Finance(アルケミックスファイナンス)」で使われる仮想通貨(暗号資産)です。
新たなDeFi(分散型金融)サービスとして期待されていることもあり、プラットフォーム・仮想通貨ともに気になっている人は意外と多いのではないでしょうか。
この記事では、Alchemix(ALCX)の特徴や将来性について解説します。「Alchemix Finance」に関しても説明しているので、ぜひ参考にしてみてください。
目次
Alchemix(ALCX)とは
仮想通貨プロジェクト | Alchemix Finance、Alchemix Protocol |
通貨名 | Alchemix |
単位 | ALCX |
プラットフォームの種類 | レンディングプロトコル、DeFiプロトコル |
ブロックチェーン | Ethereum |
循環供給量 | 1,285,288 ALCX |
現在の価格 | 約5,840円 |
時価総額 | 約7,528,875,215円 |
市場ランキング | 412位 |
公式サイト | https://alchemix.fi/ |
公式Twitter | https://twitter.com/AlchemixFi |
※2022年5月11日時点。
Alchemix(ALCX)<アルケミックス>は、レンディングプラットフォーム「Alchemix Finance(アルケミックスファイナンス)」で発行・利用される仮想通貨(暗号資産)のことです。
レンディングとは、仮想通貨を利用した金融サービス「DeFi(分散型金融)」の一つ。仮想通貨の貸し借りを扱う銀行のようなサービスを行なっています。
有名なDeFiにはDEX(分散型取引所)がありますが、DEXは仮想通貨のスワップ(交換)機能や、ユーザーが保有する仮想通貨を運用する機能の提供が主なサービス。それに対して、レンディングは「資産を貸したい・借りたい」という双方の需要にフォーカスしています。
なかでも自動的にローンを返済するレンディングを提供している「Alchemix Finance」は、「DeFi第2世代(Gen2)」と呼ばれ、多くの投資家から期待されているようです。
「Decentralized Finance」の略称。ブロックチェーン技術を利用した、非中央集権型の金融サービスのこと。仲介者や管理者が不要のうえ、最小限のコストで運営が可能な仕組みとなっている。
「Decentralized EXchange」の略称。特定の管理者を持たず、ユーザーがシークレットキー(秘密鍵)や仮想通貨を管理する仮想通貨取引所のこと。Binance(バイナンス)のような特定の組織や会社が運営する取引所は、CEX(中央集権型取引所)と呼ばれる。
【関連記事】レンディングについては、こちらで解説。
\ アプリダウンロード数 No1 /
Alchemix(ALCX)の特徴
Alchemix(ALCX)<アルケミックス>を理解するためには、「Alchemix Finance」の仕組み上で利用される、ステーブルコインや合成資産(合成トークン)についての知識も不可欠です。
通常のレンディングより少しややこしく感じる部分もあるかもしれませんが、いくつかのポイントを押さえておけば、他にはない強みを充分に把握できるでしょう。
ここでは、Alchemix(ALCX)及び「Alchemix Finance」の主な特徴を3つご紹介します。
特徴①「DAI」を預けて「alUSD」を借り入れ
「Alchemix Finance」では、ステーブルコインの「ダイ(DAI)」を担保資産として預けることで、合成資産(合成ステーブルコイン)の「alUSD」を借り入れることができます。このalUSDは、預金額の50%まで借り入れられるのが特徴です。
ダイ(DAI)及びalUSDは、アメリカ合衆国の法定通貨である「アメリカ合衆国ドル(United States Dollar)」、いわゆる米ドル(USD)と連動した仮想通貨(トークン)。1DAI=1alUSD=1ドルに調整されています。
ステーブルコインは価格変動が少ないため、DeFiサービスにおいて低リスクで資産運用することが可能です。そのため、ステーブルコインの特性を維持したまま資産を運用できるのは、「Alchemix Finance」の大きな魅力といえるでしょう。
取引価格が変動しないように設計された仮想通貨のこと。ステーブル=ホチキスのことで、固定を意味している。主に法定通貨担保型、無担保型(アルゴリズム型)、仮想通貨担保型の3種類がある。
【関連記事】合成資産が作成できる「UMA」もあわせてチェック!
特徴②自動返済式のローンを利用したレンディング
「Alchemix Finance」は、自動返済式の担保付きローンを利用できるので、清算や利息の心配をすることなく借り入れが可能です。
この仕組みは、担保資産として預けた「ダイ(DAI)」を使って、イールドファーミングアグリゲーター「Yearn.Finance(ヤーンファイナンス)」で金利を稼ぎ、それを「alUSD」の借り入れに発生した債務の返済に充てるというもの。
イールドファーミングとは、DeFi(レンディングやDEXなど)に仮想通貨を預けて流動性を提供することで、利息(利益)を得るサービスです。「Yearn.Finance」は、そんなイールドファーミングを複数集約(アグリゲート)して、自動的に利率の高いサービスへと切り替えて提供しているのがポイント。
ローンが完全に返済されると担保資産の「ダイ(DAI)」はそのまま戻ってくるため、借りていた「alUSD」が無料で手に入ったような感覚になるはずです。
【関連記事】イールドアグリゲーターに興味があれば、こちらもチェック!
特徴③ALCXはネイティブトークン・ガバナンストークン
Alchemix(ALCX)は、「Alchemix Finance」のネイティブトークン(独自トークン)です。主に「Alchemix Finance」での、ステーキングや流動性マイニングを行なうことで、入手することができます。
また、Alchemix(ALCX)はガバナンストークンでもあります。保有者は今後の運営方針や将来に関わる投票に参加することができるため、好条件の環境を維持したい人はAlchemix(ALCX)をたくさんホールドしておくと良いでしょう。
【関連記事】環境負荷が少ないマイニングについて解説。
Alchemix(ALCX)の現在の推移価格
2019年から続いたDeFiブームですが、現在は競合が増えて特定のサービスがシェアを独占しているようです。そのなかでもレンディングは競争率が激しい部類といえます。
Alchemix(ALCX)のチャートをみると、2022年から下落が続いていることが分かります。これには、「Yearn.Finance」が2021年に資産の不正流出が発表されたことも影響していると考えらるでしょう。
今のところ「Alchemix Finance」に大きな進展などがないため、以前のような値上がりを今後期待するのは難しいかもしれません。
【関連記事】レンディングプラットフォーム「Venus」を解説。
Alchemix(ALCX)の今後と動向
DeFiサービスとしてレンディング自体の需要はあるものの、低リスクのステーブルコインを利用する人が多く、低い利回りで運用しているのが現状です。そのため、ステーブルコインでより高い利回りで金利を得られるサービスに人気が集中してしまいます。
「Alchemix Finance」の場合は、自動的にローンを返済するレンディングが大きな特徴ですが、同時に担保資産も必要になるところが難点といえるかもしれません。
しかし自動返済式のモデルとして高く評価されている部分もあるので、今後サービスが更に充実すれば、Alchemix(ALCX)の必要性も高まっていくと思われます。
【関連記事】ステーブルコイン特化型レンディング「Anchor Protocol」を解説。
Alchemix(ALCX)の購入方法
Alchemix(ALCX)は、日本の仮想通貨取引所では取り扱っていません。
そのため、まずは国内の取引所で基軸通貨となるビットコイン(BTC)やイーサリアム(ETH)を購入して、海外の取引所で取引ペアとなっている仮想通貨を交換しましょう。
海外の取引所でAlchemix(ALCX)を扱っているところは、下記の通りです。
- Binance(バイナンス)
- Gate.io(ゲート)
- FTX(エフティーエックス)
- Kraken(クラーケン)
- OKX(オーケーエックス)
- CoinEx(コインイーエックス)
- Coinbase Exchange(コインベースエクスチェンジ)
- SushiSwap(スシスワップ)
- Uniswap(ユニスワップ)
海外の仮想通貨取引所でAlchemix(ALCX)を入手する手順は下記の通りです。
- STEP.01口座開設
- 日本と海外、それぞれの仮想通貨取引所に口座を開設。
- STEP.02取引ペア
- 国内取引所でAlchemix(ALCX)の取引ペアとなっている仮想通貨を購入。
- STEP.03海外送金
- 国内取引所から取引ペアの仮想通貨を海外取引所に送金して、Alchemix(ALCX)と交換。
【関連記事】取引所を選ぶ際は、こちらも参考にしてみてください。
海外の仮想通貨取引所では、日本人向けサービスを停止しているところもあるようです。
また、海外取引所は日本の金融庁の認可を受けていないため、リスクも踏まえたうえで利用しましょう。
国内取引所「Coincheck」にてペア通貨を日本円で購入
Alchemix(ALCX)の取引ペアとなっている仮想通貨を日本円で購入するためには、日本の仮想通貨取引所を利用する必要があります。
そのため、まずは「Coincheck(コインチェック)」に登録するのがオススメです。
Coincheckでは、基軸通貨であるビットコイン(BTC)やイーサリアム(ETH)をはじめ、18種類もの仮想通貨を取り扱っています。
取り扱い銘柄の多さは日本の取引所の中でもトップクラスなので、稼いだ仮想通貨を日本円に換金する際などにも便利です。
- 18種類もの仮想通貨が上場
- 取引手数料が無料
- 500円相当から購入可能
【関連記事】Coincheckの口座開設方法についてはこちら。
海外取引所「bitcastle」でデモトレード体験
海外の仮想通貨取引所を利用することに不安を感じている人は、「bitcastle(ビットキャッスル)」に登録してみてはいかがでしょうか。
bitcastleは日本語に対応しているだけでなく無料でデモトレードも可能なので、海外の取引所の雰囲気に慣れたい人にピッタリです。
また、ステーブルコインでもあるテザー(USDT)を取り扱っているので、Coincheckで購入したビットコイン(BTC)などをここで交換するのも良いかもしれません。
- 主要通貨ペアの取引手数料0%
- 大半の通貨をコールドウォレットで保管
- 超高速バイナリーオプション取引に対応
【関連記事】bitcastleについての詳しい解説はこちら。
【まとめ】仮想通貨Alchemix(ALCX)の将来性はやや低め
Alchemix(ALCX)<アルケミックス>は、レンディングプラットフォーム「Alchemix Finance(アルケミックスファイナンス)」で発行・利用される仮想通貨(暗号資産)です。
自動返済式の担保付きローンを利用して、ステーブルコイン「ダイ(DAI)」を担保に、合成資産の「alUSD」を借り入れできるのが特徴となっています。
競合が多い中では差別化ができている方ですが、金利や利回り面で他のDeFiサービスにシェアを奪われている状態なので、今後のサービス拡大などに期待したいところです。