イーサリアムの固有トークンであるETHのステーキングに特化した仮想通貨「RocketPool」をご存じでしょうか?
この仮想通貨はETH2.0に対応するステーキングプロトコルで、ETH2.0のステーキング導入をサポートし、高利回りのステーキング報酬を提供します。
「ETH2.0って?」
「ステーキングプロトコルって?」
この様な疑問を持った方もご安心ください。本記事ではRocketPoolの紹介を、専門用語の解説も含めて初心者にもわかりやすく丁寧にお伝えします。
- RocketPoolについて知りたい
- RocketPoolの将来性はどうなの?
- ステーキングプロトコルとは?
是非最後までご覧ください。
目次
RocketPool(RPL)とは
名称 | RocketPool |
シンボルトークン | RPL |
過去最高値 | \18,871(2021/11/16) |
過去最安値 | \11.12(2019/5/17) |
RocketPool公式ページ | https://rocketpool.net/ |
RocketPool公式Twitter | https://twitter.com/rocket_pool |
RocketPoolは2016年より開発が始まったETH2.0用のステーキングプロトコルです。少数のETHでステーキングを開始でき、rETHをステーキングすれば誰でもノードオペレーターに参加できます。
ステーキングで得られる報酬はETHで最大6.36%、固有トークンであるRPLは所定の計算式に基づいて発生。
一つの仮想通貨で2パターンのステーキング報酬が発生する仮想通貨はRocketPoolの最大の特徴と言えます。
ステーキングプロトコル
RocketPoolのコンセプトであるステーキングプロトコルはあまり聞きなれない言葉ではないでしょうか。
ステーキングプロトコルとは簡単に言えば「ステーキングをする仕組みや資金管理を参加者みんなで共有する」ためのルールです。
ステーキングプロトコルがあれば、集められたユーザーの資金をすべてプールし、プール内の資金に応じて発生したステーキング報酬を参加者みんなで分配することができます。
ETHのステーキングには最低のETH単価が設定されており、個人でステーキングに参加することは困難でしたがRocketPoolのステーキングプロトコルを利用すると少額からETHのステーキングに参加できます。
仮想通貨のステーキングに関する記事はこちら
ETH2.0とは
ETH2.0はETH1.0をバージョンアップしたブロックチェーンで、コンセンサスアルゴリズムにステーキング(プルーフオブステーク)を採用しています。
ETH2.0のステーキングに参加する(ノードになる)為には32EHT(130万円)を預けることが一つの基準となっていて、非常に高額であることから、共同のETHプールを利用して低コストでステーキングに参加する仕組みも考案中です。
ETH2.0はコンセンサスアルゴリズムの変更とトリレンマの解消を目的としており、特にステーらビリティ問題の解決に取り組んでいます。
スケーラビリティ問題とは膨大なトランザクションによってメインチェーンの処理が追い付かず、遅延が発生するというもので、ブロックチェーンでは構造上避けることのできない課題とされていました。
そこでEHT2.0はスケーラビリティ問題を解決するために以下の2種類のブロックチェーンを用意し、トランザクションを分散させることで遅延の解消を図りました。
ETH2.0のブロックチェーン①シャードチェーン
シャードチェーンはトランザクションの通り道をバイパスして1本道から複数の通り道に増やす技術です。こうすることでトランザクションの処理順序が最適化され、処理のタイムラグを小さくします。
ETH2.0のブロックチェーン②ビーコンチェーン
ビーコンチェーンはシャードチェーンから流れるトランザクションに優先順位をつける役割をしています。
その処理能力は16000以上のトランザクションを処理できると言われていて、実装されれば大人数が同時にイーサリアムのメインチェーンを利用しても処理の遅延が起きにくくなります。
また、メインチェーンの利用負担が解消されることでガス代の節約も期待されますが、この点については今後の発表に注目です。
ノードとバリデーターノード
RocketPoolの特徴の一つに安価にバリデータノードになれるというものがありますが、バリデータノードやノードについても少しややこしい概念となっていますのでこちらについても解説していきます。
ノードとは
ノードとはネットワークに参加している端末のことで、ETH2.0ではビーコンチェーンに参加しているノードを「Beacon Node(ビーコンノード)」と言います。
ブロックチェーンのネットワークに接続されている端末はすべて「ノード」となり、ネットワーク内のノードは相互に通信されることでネットワークの通信網となります。
この仕組みによってブロックチェーンのデータ処理や、システムの維持が各ノードに分散して管理され、ブロックチェーン界隈でよく耳にする「分散型」とはこの仕組みからついた名称になります。
ノードの数は多ければ多いほど通信網が細かくなり、アクセスのルートが増えるので、多くのノードが存在するネットワークは堅牢なものとなります。
バリデータノードとは
バリデータノードとはブロックチェーンに記録されたデータの正しさをチェックする役割を持ったノードで、バリデータノードはデータの検証作業をすることによって報酬が発生します。
つまりステーキング報酬とは仮想通貨のトークンを保有して、自らがバリデータノードとなり、検証作業によって発生した報酬ということになります。
ETH2.0のバリデータノードになるには32ETHをステーキングし、常にネットワークに参加する必要がある特殊なノードです。
バリデータノードが起動できない場合、そのユーザーがステーキングしていた32ETHにペナルティが加算されます。
最終的にはビーコンチェーンの登録から外される「スラッシュ」というペナルティが課せられるので、バリデータノードになるには注意が必要です。
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RocketPool(RPL)の特徴
RocketPoolはETH2.0のステーキングをより多くのユーザーが導入できるようにするための仮想通貨で、その仕組みは他の仮想通貨に比べ特徴的なものとなっています。
ここからはRocketPoolmの特徴を詳しく紹介します。
RocketPoolの特徴①ステーキングの仕組み
ETH2.0でバリデータノードとなるには32ETHをステーキングし、ビーコンチェーンのバリデータノードになる必要がありますが、RocketPoolのノードは16ETHのステーキングでバリデータノードとして参加できます。
その仕組みはRocketPoolではミニプールと呼ばれるステーキング用のトークンプールに貯まっているETHと最初にステーキングした16ETHを合わせて32ETHにする方法になります。
この方法でステーキングに参加したバリデータノードもステーキングに関するルールはEHT2.0のビーコンチェーンと同じで、報酬基準もビーコンチェーンに準じます。
もちろん起動できない場合にはペナルティ、スラッシュが発生します。
但し、ノードオペレーターがミニプールを終了した場合やスラッシュされた場合の処理はRocketPoolのスマートコントラクトによって処理されるので、ミニプールに参加していた他のノードの報酬などは保全されます。
RocketPoolの特徴②rETHトークン
とはいえ16ETHでバリデータノードになれると言ってもその費用は日本円にして約65万円と高額であることに変わりはありません。
そこでRocketPoolを使ってステーキングする方法にはrETHをステーキングする方法があります。rETHはミニプールに流動性を与えるためのトークンで、0.01ETH(約4000円)から参加できます。
rETHの価値はビーコンチェーンの成長とともに増加し、間接的にバリデータノードへの参加を意味します。
そのためRocketPoolのビーコンチェーンのノードオペレーターが報酬を獲得するたびにrETHの価格は更新されるため、rETHの長期保有は高利回りなステーキング用トークンと言えるでしょう。
RocketPoolの特徴③独自トークンRPL
RocketPoolにはステーキング用のミニプールに流動性を与えるrETHトークンの他に固有トークンであるRPLトークンが存在し、このトークンには2つの役割があります。
- 新規のノードオペレーターが新しいミニプールを作る際のスラッシュに対する保険
- プロトコルDAOで投票する為のガバナンストークン
特にガバンストークンとしての役割は大きく、RocketPoolの運営組織はDAOで構成されるため、RocketPoolの方向性を決定したり、より良い仮想通貨へ方向性を決めるためにはプロトコルDAOへの参加は不可欠です。
今後RocketPoolの発展とともにDAOへの参加意識が高まればRPLの価値は向上し、現在は比較的安価ですが、今後はプレミアムな価格になるかもしれません。
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RocketPool(RPL)の現在の推移価格
ローンチ以降上昇を続けているRPLは現在WETHに対して0.01で推移しています。2021年11月の急騰を最後に価格はレンジ相場となっていますが、やや下落の兆候が見られます。
では今後のRPLの価格推移ですが、RPLはファンダメンタルの観点から「上昇基調が続く」でしょう。その根拠は先ほども述べましたがプロトコルDAOへの参加権の価値が向上に起因するものと考えられます。
プロトコルDAOはシステムの方向性を決めますがその方向性の中にはバリデーターノードに対する報酬の分配権も存在します。
RocketPoolでのステーキング参加者が増え、バリデーターノードが増えれば、多くのユーザーはステーキング報酬の分配権をコントロールする側に属したいと思うでしょう。
このような流れからRPLは価値が上がりやすいトークンと言えるので、テクニカル的な観点はあえて考慮しなくても価格の上昇が見込まれます。
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bitcastleは「最も早く」、「最も安く」、「最も安全」な仮想通貨取引所です。bitcastleが提供するバイナリーオプション、「Lightning」は最短5秒で決着がつく業界最速のルールを採用。
残念ながらRPLの取り扱いはありませんが今後bitcastleへ上場する可能性はゼロではありません。まずは仮想通貨のトレードとはどのようなものか一度体験してみてはいかがでしょう?
RocketPool(RPL)の今後と動向
RocketPoolはETHのステーキングプロトコルとして誕生し、その成長はETH2.0の発展とともに進むと考えられます。
現在ETH2.0はフェーズ2に移行しシャードチェーンの全稼働が行われていて、今後ETHは1.0と2.0が合流し、スケーラビリティ問題の解決に取り組んでいきます。
これによってユーザーは現在よりもさらに安価なガス代でイーサリアムチェーンを利用することが可能になり、NFT売買、Defi、メタバースなどの取引が活発に行われていくことが予想されます。
利用者が増えればトランザクションの数は膨大なものとなり、それを承認するバリデータノードの役割は需要度を増し、それに伴ってステーキングの報酬も増加していくでしょう。
ETHのステーキング参加者が増えればステーキングプロトコルを提供するRocketPoolの利用者も増加傾向になり、サービスの普及とRPLトークンの価値が向上していくと考えられます。
RocketPool(RPL)の購入方法
現在RPLトークンは国内の仮想通貨取引所、海外の仮想通貨取引所どちらも取り扱いがありません。購入はUNISUWAPというプラットフォームで、ETHと交換する方法になります。
UNISUWAPを利用するには予めMETAMASKなどの仮想通貨ウォレットを準備する必要があるので、RPLの取得を検討されている方はウォレットの取得を先に行いましょう。
【まとめ】RocketPoolはETH2.0のステーキングに最適な仮想通貨
仮想通貨RocketPoolの解説は以上になります。ETHのステーキングは導入に向けて現在開発中であることに加えて、バリデータノードへの参加金額が高いことから一部のユーザーにしか注目されていませんでした。
ところがRocketPoolの登場でETHのバリデーターノードへの参加敷居が下がり、参加者が増加したことで、ETHのステーキングは現在最も注目されている仮想通貨の稼ぎ方の一つとなりました。
またRocketPoolはバリデーターノードに参加する以外にもrETHをステーキングすることで報酬を獲得することができるので、かなり高利回りなステーキング方法と言えます。
「仮想通貨のステーキングを考えている」「高利回りなステーキング方法はないかな?」このように思っている方はRocketPoolでのステーキングを検討されてみてはいかがでしょうか?